遠慮なくののしりなさい!そうすれば痛みが和らぐかも
ののしることは、疼痛知覚を和らげるのに役立つ可能性があることが研究で明らかに
女性が出産時に夫に向って呪いの言葉を叫ぶというのは、長い間決まり文句になっている。今回、疼痛を感じている人々がしばしば攻撃的な言葉を使う理由を説明できるかもしれない科学的研究が行われた。
ののしることが実際に疼痛知覚を和らげる可能性がある。
これは『NeuroReport』に発表された新規研究の知見である。キール大学心理学科の研究者らは60名を超える学部学生を研究に登録した。学生には氷水の入ったバケツに手を2回入れるよう指示した。1回目は、被験者はののしりの言葉を何度も繰り返した。2回目はありふれた当たり障りのない言葉を繰り返した。
被験者は呪いの言葉を繰り返した時には、当たり障りのない言葉を繰り返した時よりも、長い時間、手を水につけていることができ、報告した疼痛レベルが低かった。
「ののしることは何世紀にもわたって行われており、ほぼ世界に共通する人間の言語現象である」と研究著者の一人であるRichard Stephensはニュースリリースで述べている。「それは感情をつかさどる脳の中心に侵入し、右脳に現れるように思われるが、ほとんどの言語生産は左大脳半球で行われる。我々の研究は、なぜののしりの言葉が生まれ、生き残っているのかについて、可能性のある理由を示している」。
よくない言葉と疼痛知覚の低下が関連する理由は明らかではないが、ののしることによって、戦闘または逃亡反応を促す恐怖や怒りのような負の感情があおられる可能性があると、研究者らは信じている。ののしっている時に人々の心拍数が上昇していたという知見は、この説を支持する。 (m3.comより)
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