メラトニン (若返りのホルモン④)
メラトニン(脳内ホルモン)
若返りのホルモン
メラトニンを増やす
メラトニンは、同じく脳内ホルモンであるセロトニンを材料にして作られます。セロトニンは心身の興奮や活動をしずめ、休ませるように作用します。つまり、脳の中のセロトニンが増えることによって心身の興奮がしずまり、さらにセロトニンを材料にメラトニンの分泌が増加して、心地よい眠りにいざなわれるというわけです。
ですから、じょうずに眠りに入り熟睡するには、セロトニンやメラトニンの分泌を増やすことがたいせつです。
昔から、眠れないときに温かい牛乳を飲むといいといわれますが、実はこれは、セロトニンやメラトニンの分泌を増やすひとつの方法だったのです。
セロトニンはトリプトファンというアミノ酸から作られますが、牛乳にはこのトリプトファンがたくさん含まれているのです。トリプトファンを材料にしてセロトニンやメラトニンの分泌が増えますし、温かい飲み物で心身もリラックスします。
また、牛乳に豊富なカルシウムには神経の興奮をしずめ、精神を安定させる作用がありますから、それもまた眠りにつくのを助けるでしょう。
しかし、動物性のタンパク質をとり過ぎると、他のアミノ酸が邪魔をして、脳に入るトリプトファンを少なくするといわれ、肉類の食べ過ぎは眠りを妨げる原因になります。牛乳のほかトリプトファンを多く含む食品としては、鶏卵、牛レバー、豆腐、人乳(母乳)、調整粉乳(赤ちゃん用粉ミルク)、プロセスチーズなどがあります。
青汁を夕方に飲むのも良いでしょう。
メラトニンの分泌を高めるためには、精神的にリラックスし、心身の緊張をほぐすこともたいせつです。眠れないときに「ヒツジが一匹、ヒツジが二匹....」と数えるのも、数えることに意識を集中して、心身をリラックスさせます。
時計の刻む音や、雨だれの音、隣に寝ている人の寝息などに、耳をすますのもいい方法です。静かな単調なリズムの音楽を聴くのも結構ですし、市販されている入眠のための音楽や自然の音などのCDやテープをかけるのも、セロトニンやメラトニンの分泌を増やすのに効果があるはずです。
このほか、日中は明るいところで過ごす、夜は明りの強いところは避けるなども、メラトニンを増やすのにたいせつといわれます。ところで、このメラトニンという物質は、不老長寿の薬でもあるといわれています。明らかにされているメラトニンの作用としては、
(1) | 眠りを起こさせる |
(2) | 生体のリズムを整える |
(3) | ストレスを緩和する |
(4) | 免疫力を増強する |
(5) | 活性酸素の害をへらす |
(6) | 老化防止 |
などが挙げられています。ストレスは老化や生活習慣病の重要な原因です。
免疫力を高めることでいろいろな病気の予防になるだけでなく、ガンの予防や治療にも役立つのではないかと研究が進められています。活性酸素は動脈硬化をすすめ、老化の重要な原因です。
メラトニンの分泌は、子どものころに多く、その後しだいに減っていき、50歳を超えると10歳ごろの10分の1以下になります。
ですから、これを外から補ってやれば、人類が求めてきた不老長寿の薬になるのではないかといわれるのです。薬として飲むかどうかは別として、
このように老化防止や健康増進に役立つメラトニンの分泌を増やすには、ゆっくりと心身を休めて、グッスリよく眠ることがたいせつなようです。
腰痛・坐骨神経痛を解消したい方へ
土日・祝日も営業 開業25年の信頼と実績 鶴見駅より徒歩4分 平日20時まで営業 体験談多数掲載中