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下肢静脈瘤 血液逆流、うっ血で痛み 特集:地域医療を考える

2009年9月25日   提供:毎日新聞社

特集:地域医療を考える 下肢静脈瘤 血液逆流、うっ血で痛み

 立ち続ける仕事の女性に多いとされる下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)。ふくらはぎの内側から後ろ側などで、拡張した静脈が膨らみ瘤(こぶ)のようになる。足がだるく痛い、むくむ、湿疹(しっしん)が出るなどの症状もあり長年、悩みを抱えている人も多い。新居浜市北新町、十全総合病院の古林(こばやし)太加志院長と、同病院血管外科で治療にあたる松本興治医師に、発症する仕組みや予防法などを聞いた。【聞き手は毎日新聞松山支局長・小泉健一】

 ◇肥満、立ち続けで悪化

 ----なぜ起こるのですか。

 ほとんどは下肢静脈の逆流によります。その前に血液循環について説明します。

 心臓から出た血液は動脈を通って毛細血管のすみずみまで全身に行きわたり、静脈を通じて心臓に戻ります。立っている状態では、足などの血液は重力に逆らって心臓まで昇っていかなければなりません。このため下肢の静脈には一定の間隔で弁がついていて、逆流しない構造になっています。

 ----静脈弁はどこにあるのですか。

 人間が動物のようによつんばいになった時、心臓より下になる上肢や下肢の静脈には弁があります。下肢でいうと、足の先から腸骨静脈(下腹部にある下肢につながる静脈)まで5~6センチ間隔で弁がついています。

 歩いたり足踏みをすることで筋肉が収縮し下肢の内腔が圧迫され、静脈の中の血液がしぼられるように押し上げられていきます。これを「筋肉ポンプ」と呼びます。収縮が緩んだ時に血液は下がるのですが、その時は弁が働き逆流しないようになっています。

 ----それなのにどうして逆流が。

 弁が壊れて働かなくなると血液が下腿や足の方へ逆流してたまり、静脈内や組織内の圧が高くなります。この状態が続くとさまざまな症状や変化が生じます。

 一般的に考えられる原因は、生まれつき静脈壁が弱く拡張しやすかったり、静脈弁が弱く上からの圧力に負けて壊れて逆流しやすいことが言われています。

 ----静脈内の圧が高くなるのは。

 妊娠や出産、肥満など腹圧が高まる時や、理髪業や料理人、学校の教師のように長い間立ったまま仕事をする場合などは、静脈が拡張したり弁が壊れやすい状態にあります。さらに先天的に静脈壁や静脈弁が弱い人などがなりやすいのです。

 女性ホルモンや妊娠・出産の関係で、女性に発症する頻度が男性の倍以上高いのも特徴です。女性ホルモンが多いと、静脈が拡張しやすいといわれています。

 ----症状は。

 ふくらはぎから足首にかけ、全体が張ったような痛み(緊満痛)を訴える人が多くいます。末梢(まっしょう)組織に血液がたまり、脚から足部にかけて全体にうっ血の状態になっているからです。

 就寝中、ふくらはぎのつることがよく起きます。いわゆるこむら返りです。昼間うっ血で傷めつけられている筋肉が、横になって血液の流れがよくなることで回復する過程で起こりやすいのです。

----就寝中の対策は。

 足や下腿を座布団や布団の上に乗せ、心臓より20センチ程度高くして血液が心臓の方へ流れやすい状態を作れば効果があります。昼間でも足を上げる時間を作るようにしてください。たまった血液を少しでも流出させると症状も軽くなります。毎日続けてください。

 それでも症状がある場合には医師に相談し、下肢を圧迫して血液を心臓に戻りやすくする弾力性(弾性)ストッキングをはく方法もあります。下肢サイズを測り適正な圧のものが必要です。

 ----症状は進行するのですか。

 静脈の逆流がだんだんその枝へ枝へ波及して広範囲になると、うっ血の程度も症状も進行します。若い時から静脈瘤があったはずなのに放置し、加齢とともに痛みなどに耐えられなくなり病院に来る例が目立ちます。

 寝ている間にうっ血がある程度解消されていても、毎日夕方になると下腿から足が張ってきて痛くなり、歩くのも嫌という状態になります。年齢的には60歳代ぐらいの患者の比率が高いようです。足が痛い、だるい、重いというだけでなく、かゆいと訴える人もいます。

 ----かゆみも関係あるのですか。

 皮膚の病変としても現れます。長期になると色素沈着をきたし、足や下腿が黒っぽくなることがあります。皮膚が硬くなり静脈瘤性潰瘍(かいよう)ができ出血する人もいます。最終的な状態です。

 ◇患部突き止め手術を

 ----どうしてそこまで進むのですか。

 それまでに皮膚科にかかり、軟こうなどの治療を受けているケースもあります。しかし、静脈の逆流という根本的な原因が見逃がされていると、治らず進行してしまう例も多々あるのです。

 ----下肢静脈瘤の診断方法は。

 静脈逆流を止めることが第一ですので、どの静脈のどこに逆流があるのかを見つけなければなりません。患者を立たせ、負担のかからない無侵襲な方法であるドプラ血流計で静脈血の流れを調べることにより、逆流の場所や程度が把握できます。

 逆流をきたす頻度が高いのは、皮膚表面側にある表在静脈の大伏在(だいふくざい)静脈や小伏在静脈です。これらの弁が壊れてくると、下肢中心部の静脈とつながっている他の静脈の弁にも波及し、そこが壊れるとますます症状がひどくなります。

 ----治療法は。

 局所麻酔で目的の静脈を出して、糸でしばって切り離します。この静脈は逆流を起こして下肢に害を及ぼすだけなので、切り離しても益こそあれ害はありません。それ以外の正常な静脈がたくさんあり、逆流がなくなれば足全体では血液の流れがよくなり、心臓にも十分な血液を返していけます。

 ----手術の時間は。

 1本の静脈で30分程度。平均で2カ所ぐらい逆流している静脈を切る例が多いです。入院の必要はなく、すぐ歩いて帰れます。翌日からシャワーも浴びられます。1週間たつと手術の傷も治ります。

 逆流の原因を絶ったので、症状も減少し楽になります。皮膚の湿疹や潰瘍、色素沈着などのひどい状態も徐々に良くなっていきます。手術後は明らかに症状が軽くなっているのが自覚できます。手術費用は1カ所で約3万円。その1-3割が患者負担です。

 ----それで完全に治ったことに。

 逆流が止まっただけで静脈瘤はまだ残っています。次の段階として、静脈切離術から1カ月くらい経過してから硬化療法を行います。静脈瘤に硬化剤を注射し、弾力包帯を巻き圧迫し、翌日から弾力性(弾性)ストッキングをはいてもらいます。

 硬化剤のため静脈内面が変化し、さらに圧迫することにより静脈瘤の内腔がつぶれ消えていきます。1下肢につき1万5000円程度。その1-3割が患者負担です。それ以外に手術前の検査料も若干かかります。

 ----日常生活での予防法を。

 体質的になりやすい人は特にそうですが一般の人でも、肥満にならないこと。立ちっぱなしを長時間続けないこと。また椅子に長時間座っているのも、床から心臓までの高さを考えると立っている時とさほど変わりません。圧がかかり足にうっ血を起こしやすいので避けてください。それより床に寝そべったりあぐらをかいた方が、足の静脈にはいいのです。

 寝たきりのお年寄りが長い時間、車椅子に座らされていると、ほとんどの人が足を腫らしています。動かないで足がぶら下がった状態だからです。そういう場合にはこまめに足や下肢を動かすことを心掛けてください。歩行ができないことは下肢の静脈にとっては大変な負担がかかっていることなのです。(m3.comより)

あおぞら整骨院から

当手法は下肢静脈瘤の施術が出来ます。まずは、保存的療法を。

足がだるい、重い、痛い、かゆい、むくむ、つる、こんな症状がある人は要注意。

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