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支援の輪、広がらず 子供との落差痛感「『命のリレー』の舞台裏 渡航移植はいま」

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支援の輪、広がらず 子どもとの落差痛感 「『命のリレー』の舞台裏 渡航移植はいま」

2009年11月17日   提供:共同通信社

 再び移植が必要になっても、自分のための募金活動はしてほしくない-。2008年9月に米国で肝臓と腎臓の移植手術を受けた神奈川県相模原市の平山経政(ひらやま・つねまさ)さん(43)は、そう考えている。

 03年、トライアスロンの大会中に倒れた。B型肝炎だった。入退院を繰り返すうちに容体が悪化。医師からは肝臓を移植しなければ助からないと宣告された。

 生体移植を考えたが、ドナーは見つからなかった。平山さんと妻の有美(ゆみ)さん(41)は、渡航移植希望者を手助けする日本移植支援協会などに相談。「子どもなら『かわいそう』と人の目を引くけど、大人はどうだろう」と不安もあったが、募金に懸けることを決めた。

 高校からの平山さんの友人、榊原徹(さかきばら・とおる)さん(43)を会長に、友人や知人約20人が「救う会」に入った。07年3月、記者会見を開き、8千万円を目標に活動をスタート。

 そこからが、苦労の連続だった。

 会見の後、有美さんは支援者と募金箱を抱え、JR横浜駅前に立った。ビラを差し出し、立ち止まった中年女性に夫の容体を必死に説明した。

 「こっちが助けてもらいたいくらいだわ」

 立ち去る女性の背中を見ながら有美さんはぼうぜんと立ち尽くした。

 「もう十分生きただろう」「無駄なことをするな」。榊原さんも、街頭に立つたびにそんな言葉を投げ掛けられた。

 有美さんも支援者も仕事を抱え、活動は週末に限られた。「勢いがある初めの数カ月が勝負」と聞いていたが、3カ月で集まったのは、目標の10分の1にも届かない500万円程度。

 大人より子ども、男より女の方が有利-。募金の集まり方は性別や年齢で大きく異なる傾向があるという。

 支援者の間に重苦しい雰囲気が漂い始めた。仕事や家庭を理由に1人、また1人と離れた。街頭に立ったのが3人だけのときもあった。

 容体もいつ悪化するか分からない。焦りの中、榊原さんらはあらゆる手を試みた。平山さんが以前出場したスポーツ大会での支援の呼び掛け、テレビ局への取材依頼...。

 1年以上かけ、やっと4千万円近く集まった。募金活動を終えた別団体が融通してくれた「余剰金」で残りを補い、渡航にこぎつけた。待機中、肝臓だけでなく腎臓移植も必要になったが、手術は無事成功した。

 あれから1年。「体調が良くなり、支援してくれた方には大変感謝している。でも、もう募金という手段は選びたくない。人に迷惑を掛けたくないから。他人にも勧められない」。平山さんは複雑な表情を見せた。

 善意に命を託すことで、もたらされる苦しみ。しかし、ある渡航移植支援団体の幹部は打ち明ける。

 「年に何十件もの相談があるが、実際に募金活動を始められるのは5、6件程度」。家族や友人が手を貸してくれなければ、社会に助けを求めるチャンスすら与えられないのだという。

▽米国への渡航移植

 海外で臓器移植を受ける患者にとって、米国は主要な渡航先となっている。厚生労働省研究班の調査によると、2005年までに少なくとも522人が海外で移植を受けていて、国別では米国の154人が最多。心臓移植の場合、日本からの渡航先の約8割が米国。近年、国際的な「臓器不足」から、外国からの患者の受け入れを中止する傾向が強まる中、米国は医療機関ごとの年間移植件数の5%を上限に受け入れを続けている。日本の場合、渡航移植に対して健康保険などは適用されず、患者の負担は国内と比べはるかに高額となる。

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