肩の前が痛い:「上腕二頭筋腱炎」 ゴルフや荷物の積み下ろしなど
肩の前が痛い:「上腕二頭筋腱炎」 ゴルフや荷物の積み下ろしなど
上腕二頭筋腱炎
上腕二頭筋は、一つの筋が肩の方へ長頭と短頭の二つに分かれていて、長頭が関節上結節から出ており、短頭は烏口突起から出ていますが、この内の長頭が結節間滑液鞘を通っており、その部分で発症する疾患が上腕二頭筋腱炎です。
上腕二頭筋腱炎は、結節間隙を通る上腕二頭筋がねじれた状態になり、本来の接触面と違う面が結節間隙で当たることにより腱が損傷することから発症します。
上腕二頭筋腱炎は、いきなりの発症はなく、予兆があります。肘窩のやや上のところに強い炎症の痛みを発します。これは上腕二頭筋の筋膜炎です。
上腕二頭筋腱炎は、いつも腱鞘に接していない腱が接触を余儀なくされ、しかもその状態が続いた場合に発症します。
したがって、この症状は筋肉の習慣性を変えれば、改善します。そうしないと改善しません。
上腕二頭筋腱炎の発症の背景
上腕二頭筋腱炎は、肘に外旋によるひねりの力をかけた状態で、上腕二頭筋を過度にスピーディに使ったときに発症します。
特にゴルフの練習で、短時間で数多く打つと危険です。次に荷物の積み下ろしです。重い荷物を継続的に横に積んでいくと危険です。つまりこの様な振り上げ、振り下ろしを継続的な同じような動作で発症します。それも慣れてないと余計に上腕二頭筋腱炎を発症する確率が高くなります。
上腕二頭筋腱炎の施術のポイント
この疾患は腱のねじれが原因ですので、この腱のねじれを解消すれば、損傷部位が接触することが無くなり、痛みは出なくなり、安静状態に戻り、自然治癒します。
ただ、無理をしてこの疾患をこじらせて肩関節硬縮を発していて、五十肩と似た症状を出している場合があるので鑑別が必要です。
なぜならば上腕二頭筋腱炎の施術では、肘を屈曲する治療法はとらないからです。肘を屈曲することは禁忌です。
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