日野原重明さん 特別講演 (5)上手に息を吐くことが健康法 - 横浜市で腰痛 坐骨神経痛解消の整骨院

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日野原重明さん 特別講演 (5)上手に息を吐くことが健康法

日野原重明さん 特別講演 (5)上手に息を吐くことが健康法

2011年7月25日   提供:読売新聞

 「生きる」ということは、「息をする」という言葉から生まれました。「生きる」ということは「息をする」ということです。そして、「息をする」というのは、息を吸うのではなく、息を吐くことです。上手に息を吐くことが健康法です。

 きょう歌を披露してくださった池田美保さんのように、声楽家は歌を歌うときには、深い呼気によって肺の中にある炭酸ガスを全部吐き出すのです。そして、一瞬息を吸うだけで酸素を体に取り込みます。

 私が知っているある声楽家は、スポーツジムでトレーニングを受けていたのですが、ジムのプールで泳いでいる水泳選手の呼吸の仕方が下手なことに気づいて呼吸の仕方をコーチしたそうです。クロールで泳いでいるときに少しずつ息を吐いていき、肺が空っぽになったところでパッと息を吸うように教えた。すると非常にいいタイムが出た。それを知ったジムの経営者は、「あなたはコーチが上手だから、声楽の先生をするよりも高い給与にするからぜひコーチに来てください」と言われて、この人は声楽をやめてコーチになったといっていました。

 座禅の呼吸やヨガの呼吸は、息を吐くのに時間をかける練習をします。

 テレビ体操では「息を吸ってー、吐いてー」と指導していますが、それは間違っています。「吐いて、吐いて、吐いて、吸う」ことです。それを練習するには、階段を上がる時がいいのです。

 私は忙しくて運動不足ですから、駅に行った時にはエスカレーターに乗らずに階段を上ります。 

 若い人がエスカレーターに乗って上がってきますと、私はそのそばで階段をタタタタタと上がっていくのですが、その上がり方には、「吐いて、吐いて、吐いて、吸う」というようにやります。私が上階に着いた時に、その若者はまだ3分の2くらいのところにいるのを見ると、「やったなー!」という達成感を覚えます。それが私のエネルギーになるのです。「やったぁ!」という言葉が口をついて出ます。この達成感を持つことが、ひとつの健康法だということです。階段上がる時には、呼吸は「吐いて、吐いて、吐いて、吐いて、吸う」。これを実行してみてください。「ギブ・アンド・テイク」という言葉があります。その言葉通りに、まず始めは出すことです。それから儲(もう)けることです。会社も、先に儲けようとするのはだめです。呼吸も、まず吐き出すことが重要です。

朝起きたとき、爽やかな気持ちになるには?

 みなさんは、避難してこられて環境が変わられました。しかし、避難している間も、健やかに生きる方法があります。私が15年前から自分で実行していることですが、朝起きたときに、頭が痛いとか、胃がもたれるとか、心臓の具合がおかしいなどと考えるのではなく、「ああ、今日もまた与えられた」と考えることです。すると、朝起きた時に爽(さわ)やかな気持ちになることができます。朝起きて今日一日何もすることがないということになると、爽やかな気持ちにはなりません。爽やかな気持ちで目覚めるのは幸福です。お金があるよりも、朝起きた時に「今日はどんな日にしようか」という爽やかな気持ちを持つことができれば、こんなにいいことはない。だから皆さんは朝の時間を大切にしてください。

 うつ病の時には、朝なかなか起きられず、ついお昼になってしまったりします。朝、爽やかに目覚められる人はうつ病にはなりません。

 100歳になるまで医者として探り出して得た奥義を、私はみなさんに提供します。みなさんは、これをヒントにして生活の仕方を変えてみてください。朝起きたら、気持ちをもっと刷新しようと考えてみてください。(つづく)

m3.comより

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