日野原重明さん 特別講演 (6)今している健康法は?
日野原重明さん 特別講演 (6)今している健康法は?
2011年7月26日 提供:読売新聞
質問があればお聞きしましょう。
Q:健康法はいま何をされていますか?
A:私の身長は168センチでしたが、年を取ると背骨の間の軟骨が平たくなって、クッションが縮み、今は160センチになりました。
体重は30歳の時に60-62キロでしたが、今も60-62キロを維持しています。
30歳の時の体重を保つため、カロリーを制限
30歳の時の体重を保つためにはカロリーを制限することです。それから動脈硬化を止めるには、植物のヒマワリや、オリーブオイルがいい。お肉や魚はたんぱく質で、脳の働きに必要ですからしっかり食べなくてはなりません。
カロリーを減らすためには、ご飯とか麺類、あるいはお菓子やケーキなどの甘いものを食べ過ぎないことです。果物は甘みの少ないもの、バナナなんかは非常にいいですね。
歩く時にひざが痛い人は、プールの中で歩くといい。歩くことでエネルギーを使います。
糖分、でんぷん質とかお砂糖はなるべく少なく。それが多いと糖尿病や心筋梗塞になることがあります。毎日体重計に乗って、30歳の時の体重に戻すように努力することです。
そしてビタミンもしっかりとってください。ビタミンBの中にある葉酸はブロッコリーに非常に多いですね。レタスにもあります。青い野菜やブロッコリーを十分にとりますと、長寿になるということが最近分かってきました。
アメリカでは食パンの中にブロッコリーの粉が入っていたりします。日本はそこまでにはなってないので、緑の野菜、ブロッコリーなどをとることです。それにオリーブオイルかごま油などのドレッシングをかければいい。ただしヤシの油はよくない。
私は朝起きて、オリーブオイルをスプーンに一杯(約15cc)ジュースに入れて飲みます。それから、砂糖を入れないミルクコーヒーに、大豆からとったレシチンというのをティースプーンに2、3杯入れて飲みます。そしてバナナ1本。これが朝食です。
お昼は牛乳とクッキー2、3枚。
「それで夜の8時まで食べないで、おなかはすかないのですか」と聞かれます。おなかがすいたと感じるのは集中して仕事をしてないからです。私は集中して仕事をやっていますから、空腹感は覚えません。だから昼は軽食なのです。夜、家に帰っても空腹感はないのですが、テーブルに座ったとたんに猛烈な食欲が湧き起こります。
みなさんはパーティーに行ったりしますと、3000円の会費を払ったからといって4500円分食べようとするのではないでしょうか。これを私は1500円分くらい、サラダとおすし2、3個くらいにするので健康が維持できているのかもしれません。
運動して筋肉を使う
そして運動することです。運動することによってカロリーを使い、ヨーグルトを食べることで筋肉をしっかり保つ。筋肉は使わなければすぐ衰えます。だからなるべく筋肉を使うことです。
最近、私は筋トレをやってみようと思って、近くのスポーツ店で筋トレの握力を鍛える道具、手首足首に巻き付けるリストウェイトやチューブを買い、自己流でしました。ところがあまり欲張って筋トレをやったもので、肉離れを起こしてしまいました。そこで作った俳句です。
「白寿過ぎ 筋トレやり過ぎ 肉離れ」
そういうことで、この頃は筋トレではなくストレッチをしています。ストレッチのパーソナル・トレーナーが自宅に来て指導してくれます。筋肉を伸ばしたり、体を曲げたり、股(また)を広げたりします。25度しか広げられなかったのが、45度まで開くようになりました。90度になるように頑張ろうと思います。それ以外に毎朝目が覚めたら30分自分でストレッチをしています。
ですからみなさんも、落ち着かれるまで、この仮住まいでもできることを見つけて、それをやってみていただきたいと思います。
m3.comより
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