「椎間板ヘルニア」手術、保存的療法でも半年後は変わらない
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄が痛みやしびれの原因となることはありません。痛みやしびれは神経症状ではありません。(文責:医師・加茂淳)
腰椎すべり症、分離症(初期の疲労骨折は除きます)、椎間板や軟骨の変性が痛みの原因となることはありません。(文責:医師・加茂淳)
今までの痛みの医学は思い込みよる根拠のないことなのです。(なんとなくそう思う、先輩医がそういってた程度)。痛みの生理学、MRIなどの検査機器の進歩、そしてなによりもインターネット・情報網の発達によって多くの矛盾が明らかになってきました。
上の図をよく見てください。検査で分かるのはBです。
痛みの悪循環はCです。
Bが原因で痛いのだという説明を受けます。これはまちがいです。
また、Bでなにもなかったら、「悪いところはない」「心のせい」などという説明になることがあります。
医学教育に問題があるのです。
Bを治したらCも治るという法則はありません。
Cを治したらBも治るという法則もありません。
痛みの治療と構造の治療は別問題なのです。
多くの場合、痛みの治療が優先されます。
当院でも、ヘルニアや脊柱管狭窄症や半月板や肩の腱板損傷の手術をしたがよくならない人は、とても多い。
運や技術の問題ではなくて、根本的な診断の問題だと思います。
下の表はヘルニアの手術をしても保存的治療でも半年以降の成績はかわらないことを示しています。★
[しかしその後研究は飛躍的に進歩し、1980年代の半ばには、痛みのしくみが詳細に解明されました。さらに最近では、先に解明された痛みとはまったく異なる発生機序で起こる痛みがあることが科学的に証明され、痛みの概念に大きな変革が起こっています。](iliholi 03 ・ 痛みを知る 熊澤孝朗名大名誉教授)
ところが医療現場では未だ100年前の間違った理論を引きずっているのです。その理由は何でしょうか。
構造と痛みは別問題です。
レントゲンやMRIは痛みを伴うことのある特異的な疾患(悪性腫瘍、感染症、骨折、リウマチ及び周辺の炎症性疾患)を除外する意味しかありません。★ ★ ★
筋骨格系の痛みやしびれのほとんどは筋性疼痛(攣り、引っ張り、こわばり、凝り、痙攣、攣縮、スパズム)です。筋肉の微小損傷が始まりです。
加茂整形外科より
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