内ももの肉ばなれ「内転筋肉離れ」
内ももの肉ばなれ「内転筋肉離れ」
人の動きを股関節とひざ関節から見た場合、最も多層、多重のベクトルが形成される部位が内転筋群です。この筋群に下肢運動では最も多くのモーメントが発生している事を意味します。内転筋群はそれぞれが独立した走行と個々の支配神経を持ち、別々の動きをしています。
従って、内転筋群は本来、大きな運動キャパシティーを有しています。つまり、内転筋群は肉離れを発症させにくい部位です。
しかし、人間には何事につけても安全装置が付いているもので、内転筋群でもオーバーストレスに対処できるように比較的断裂し易い筋をちゃんと存在させています。それはオーバーワークによる危険を本人に知らせ、場合によっては動きを強制的に止める安全装置です。
その代表が長内転筋です。
この筋はほかの内転筋のように、多様な動きに対応する構造ではなく、比較的動きも単純です。つまり断裂しても局所的な障害に止まる機能と構造になっています。
例えば、他の内転筋、大内転筋などは股関節の内転(内側に動かす)と伸筋(後ろに伸ばす)としての働きも合わせ持っており、このような筋が断裂したのではダメージ自体も大き過ぎる事になります。
その点、長内転筋は筋肉自体も大きく、働きも下肢の内転や外旋(外に回す)そして大腿の軽度屈曲などがあり、安心して断裂できる筋です。
内転筋肉離れの施術上のポイント
内転筋群は薄筋、長内転筋、短内転筋、大内転筋、小内転筋などが協調連動し合いながら動き働いています。
従って、施術の中心は内転筋群での協調性の回復になります。
この筋群の特徴を考えれば、当該筋を直接狙ってもほとんど意味のないものになります。その意味で内転筋群の運動ポイントに最大に考慮した施術であり、断裂した当該筋をつまみあげるようなことはしません。
「症例1」
40代男性 趣味筋トレ
自分でストレッチを無理にし過ぎて、ブチッと音がして痛めた。当初、整形外科に行ったがレントゲンで異常が無いとの事でシップと飲み薬で、痛みが回復しないので、当院へ来た。
特にあぐらの姿勢がつらく、「痛みを何とかして欲しい」との事で
当初毎日通院で1週間、2週間目からは1日おき、3週目で改善。
「症例2」
30歳代男性 空手
空手の蹴りで痛めたとのことで、当初整形外科でレントゲンで骨には異常がないので、肉離れでしょう。と言う事で様子を見ていたが、完治しないので心配になり、当院に来院。
「空手がしたい」と言う事で
週1で3回で改善。(週1回しか来れない)
特に本人の心配していたのが、いつから空手の練習が出来るのか、無理に痛いのを我慢して練習をしていいのか。日頃何をしたらいいのか。完治するのか。
助言指導をしました。
腰痛・坐骨神経痛を解消したい方へ
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