慢性腰痛症
慢性腰痛症
慢性腰痛症は複合性の高い疾患ですので、ここでは、ひねると痛い(捻転型)を説明します。
典型的な発症者はゴルファーや野球、ラグビー、サッカー、バレーボール、バスケットボール、ボートなど、競技スポーツに多発します。いずれの競技も体幹と下肢を不自然にひねる競技です。
不自然な動作を繰り返していくと、いずれかの筋肉がその動きに付いていけなくなり、オーバーワークになります。そうなると、当然ながら痛みを呼びます。
一般の人も最近ではよくみかけます。主な原因は腹筋力の異常な低下です。ひねりの主導筋は腹筋群です。しかし、腹筋群だけの動きではひねりの動作は成立しません。腹筋群の動きに対し腰腸肋筋(背中の腰の筋肉)がストッパーとして働くことで成立します。
人の動きは大なり小なり捻転の繰り返しです。たとえば、歩くこと自体が基本的に捻転運動です。腹筋群の弱い人が何か重いものを持って歩くと、この腰腸肋筋がオーバーワークになり痛みを発し易くなります。
慢性腰痛は危険防止のため、現在の筋肉の状態を本人に知らせているのです。
慢性腰痛症は筋の運動キャパシティーが小さいことに起因しています。
このタイプの腰痛を永く引きずっている患者は、複合性が高く、他に原因となる腰痛症を有している可能性が高いので、原発疾患と適時適宣で経過とともに施術をする必要があります。
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