坐骨神経痛を伴う腰痛症
坐骨神経痛を伴う腰痛症の原因は椎間関節(背骨の関節)の変性です。この変性は永い年数を経て少しづつ開いてくることから始まります。
脊柱起立筋群の筋代謝力が低下すると、その分、筋は代謝回数を増やします。
代謝は免疫作用を伴います。この場合はマクロファージーです。マクロファージーは細菌廃棄物を取り込む際、石灰状の物質を放出します。この物質が末梢血管の血流を阻害し、筋の劣化を進めます。
これらのことにより、筋支持力が一段と低下し、日常的な動きの中でも椎間関節にかかる負担が増大し、関節は徐々に傾斜角度を開いていき、筋にかかる運動負荷が下方へかかりやすくなります。
その結果、梨状筋や上下双子筋に強いストレスが発生し、これにより大坐骨孔を通る坐骨神経が結果的に筋肉から圧迫を受けるような形になり易くなります。
一般的にこうなると下肢に牽引痛が発生します。腰部脊柱起立筋群をみると多くの場合腰腸肋筋に痛みを発しています。
坐骨神経痛を伴う腰痛症の痛みが出やすい姿位は椅子に座っている時や、体を軽く捻った時です。
この状態が更に進むと、骨棘の形成が一段と進行し、筋疲労をし過ぎると、時々根性の痺れや坐骨神経領域の筋や皮膚に感覚的な違和感がたびたび起きます。
これから更に症状が進むと、根性坐骨神経痛に進行し、かなり日常生活に支障をきたし、左右の体幹捻転が困難になります。ここまでいくと、椎間関節症となります。
坐骨神経痛を伴う腰痛症は、進行性のものです。
坐骨神経痛を伴う腰痛症の施術
ステージに応じて行います。
使用する手技も異なれば、同じ手技でも角度の取り方や力の入れ方などそれぞれで、異なります。
骨盤底筋から腰痛、股関節痛、膝痛を治す
骨盤底筋は前は恥骨を介して腹直筋、背部は尾骨から脊柱起立筋とつながっている。骨盤底筋の働きが悪いと腰に影響するのはこのつながりから分かる。尾骨や仙骨から大腿骨につながっている股関節の重要な筋肉がある。つまり尾骨から恥骨に着く骨盤底筋の働きを良くするとまわりの腰や股関節に負担が軽減する。それには骨盤底筋の支点となる尾骨が固着していると骨盤底筋が働かないので、尾骨の可動性が重要になるということだ。
骨盤底筋がゆるむと股関節の位置が上がり骨盤と股関節の連動性が保たれなくなり、腰痛や股関節痛や膝痛につながる。
尾骨の固着を外し可動性と骨盤底筋の賦活の施術が尾骨整復術です。
尾骨の曲がりが骨盤底筋の収縮を阻害して周辺の骨格筋に影響を与えて働きを悪くし、負担をかけることによって起きている症状の一つ。したがって尾骨整復術でほとんど痛みがないほどの早期の腰痛、坐骨神経痛の改善が見込まれた。
http://aozora-youtsu.com/2021/04/post-2318-1.html