乳がん全摘後の肩の硬縮 - 横浜市で腰痛 坐骨神経痛解消の整骨院

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乳がん全摘後の肩の硬縮

肩関節硬縮症

肩関節硬縮症は、原発疾患の早期治癒が出来なかった為、発症した、付け足し疾患です。

例えば、五十肩(関節包の癒着)や四十肩(関節包の伸展障害)、そして上腕二頭筋腱炎(上腕二頭筋腱の損傷)、いわゆる肩関節周囲炎(乳がんの手術もこれん入る)などが肩関節硬縮症を発症させる場合があります。

何のために、この症状を発症させるかと言うと、

危険を回避するために体の安全装置が関節の可動制限と言う形での究極的な作動によります。

元来、運動痛とは、筋や腱の状態に通常の許容を超える異変が起きたときに神経筋連絡の低下か、もしくは当該筋の閾値低下による単位時間内での非必要な神経パルスの増加、もしくは運動反射弓の形成不全などによります。

炎症がある場合は当該部位での免疫活動の産物で、これはじっとしていても痛いと言う特徴があります。

肩関節硬縮症はこれから見ると、運動反射弓の形成不全と言うことになります。

つまり、体はどうしても肩関節に動いて欲しくない訳です。

それは動くと原発疾患に決定的なダメージが起きる危険があるからです。

そのために上腕骨頭を前方に移動させ、動けない状態にしている訳で、これを無視して動かそうものなら、ご存知のような痛みを発することになります。

肩関節硬縮症の発症の背景

肩関節硬縮症の発症の背景は言うまでもなく、原発疾患の早期治癒ができなかったための付け足し発症です。

では何がそうさせたのか、それは三角筋です。

三角筋は肩甲棘部、鎖骨部、肩峰部の三部構成になっており支配神経は腋窩神経であり、この神経は腕神経叢から分岐している三本の神経の中である後神経束から分岐したものです。

この神経は上肢帯筋群のストレスセンサーを担っています。

それはこの神経の位置するところに由来しています。

なぜならば腕神経叢領域で発生するすべての異変は必然的に腋窩神経につながり、その結果この神経の支配筋である三角筋に収縮と閾値低下を発生させ、さらに萎縮へと向かわせます。

これが肩関節硬縮の発症背景です。

肩硬縮症の施術ポイント

肩関節硬縮症の解消は、とにかく三角筋の機能回復させることに尽きます。

ただし、この場合は上腕骨頭に対するマニュプレーションを同時にかけなければなりません。

このマニュプレーションとは筋萎縮した筋を引き伸ばしながら骨頭の位置を自然に補正つつ所定の位置に納めることであり、筋肉からの骨矯正です。

ただし、この矯正術はその時点で形成することの出来る多シナプス運動反射に即応しながら行うものであり、施術対象はあくまでも筋であり、骨ではありません。

それゆえ、あくまでも無痛に近い施術にならねばなりません。

また、肩関節硬縮症の施術は、硬縮の解消を目的とした施術法であり、硬縮が解消したら原発疾患の施術をしなければなりません。

肩関節硬縮症の施術上の注意

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肩関節硬縮症は施術中に痛みを出さないことが要求されます。

上腕骨頭のせり出し程度に応じ各手法の設定角度が決まります。

また術者の自由度が大きく取れる位置にポジショニングを決めねばなりません。

患者の部位角度と術者のポジショニングがうまく取れればほぼ無痛に近い状態で施術が行えます。

兎に角、位置取りが大事です。

症例

60歳女性歯科技工士

乳がん全摘後、1年ほっといたら60度しか腕が上がらなくなった。特に背中の方には手は全然回らない状態。週2回通院で2か月後、屈曲は160度くらいは上がる容易なる。

http://aozora-youtsu.com/2021/04/post-f193.html

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