「異常がないと言われた」肛門痛
肛門挙筋症候群(levator ani syndrome)は器質的疾患に起因しない慢性直腸肛門痛の一種である。
直腸肛門部に鈍痛や鈍重感が20分以上続き,直腸診で恥骨直腸筋を後方に牽引して疼痛が出現・増強するのが特徴である。
一般人口における直腸肛門痛の有症率は6.6%で,男性5.7%,女性7.4%とやや女性に多い。その12%は痛みのために仕事や学校を休んでいるとされ,患者自身のみならず社会にとって重要な問題である。
症状】
一過性直腸肛門痛は消散性直腸肛門痛とも呼ばれ,肛門部の激痛が急に出現して数秒から数分,最長でも30分以内に完全に消失するのが特徴である。
慢性直腸肛門痛は疼痛や鈍重感が30分以上続き,長時間の坐位で増強し,立・臥位で軽減するのが特徴である。原因は解明されていないが,精神心理的要因に加えて,一過性直腸肛門痛は平滑筋である内肛門括約筋の攣縮,慢性直腸肛門痛は横紋筋である恥骨直腸筋を含めた肛門挙筋の攣縮の関与が考えられている。
検査】
慢性直腸肛門痛は,直腸診で恥骨直腸筋を後方に牽引して疼痛が出現または増強した場合は肛門挙筋症候群と診断し,変化がなければ非特異的機能性直腸肛門痛と診断する。肛門挙筋症候群は骨盤底筋の過剰収縮が,非特異的機能性直腸肛門痛はストレスや不安などの心理的要因がより大きく関与していると考えられている。
肛門、大腸に器質的原因が存在しないこと。
尾骨の痛み
座っている時や立ち座りの時、尾骨~骨盤底に感じる強い痛み。尾骨の痛みの原因になっているのは肛門挙筋の過剰収縮、肥厚による。尾骨外縁に圧痛。
元々の尾骨の痛みの原因は、座り方による尾骨の圧迫にある。尾骨の歪み(骨盤の歪み)が過剰収縮を起こさせている。
肛門の痛みは陰部神経の絞扼開放(仙結節靭帯と仙棘靭帯、内閉鎖筋の緊張緩和)で快方に向かう。
肛門挙筋①②③
①恥骨直腸筋②恥骨尾骨筋③腸骨尾骨筋
S2~S4の陰部神経支配
肛門挙筋①②③
①恥骨直腸筋②恥骨尾骨筋③腸骨尾骨筋
恥骨直腸筋の働き(上の図)
肛門挙筋 上が男性、下が女性 漏斗状で尾骨から肛門まで女性の方が長い。会陰は男性の方が長い。
尾骨の痛みの原因は、座り方による尾骨の圧迫にある、尾骨の歪み(骨盤の歪み)が過剰収縮を起こさせている。
日常生活の注意】
寝るのは、横向き。椅子に座るときは、尾骨が直接あたらないようにすることと、骨盤底筋が圧迫で緊張しないようにクッションを上手く使用する。セックスのとき尾骨にあてない。湯船につかるときは尾骨にあてないような姿勢で入る。自転車は治るまで控える。椅子は姿勢の良い正しい座り方を心がける。
痛みを誘発する座り方
尾骨に体重をかける座り方、足を組んで座る、体育座り、椅子に浅く座り背もたれに寄りかかる姿勢、座面が沈むソファなどで慢性的に尾骨に体重をかけていると、尾骨を打っていなくても曲がってしまい、尾骨が痛くなる。
「骨の形と構造は、使い方を一定にしておくと、その使い方にしたがって、使いやすい形に変化する」ウォルフの法則
正しい座り方】
正しい座り方は、股関節90度、膝関節90度、足関節90度です。坐骨で座ります。
脚は閉じると良いでしょう。
肛門挙筋は陰部神経支配】
陰部神経痛
陰部神経の絞扼によって生じる。
陰部神経による経路において圧迫が生じやすい2か所
1、仙骨から出てくる部位で仙棘靭帯と仙結節靭帯で挟まれている所
2、陰部神経が内閉鎖筋を覆う筋膜を走行する際に通る陰部神経管(アルコック管)と呼ばれる所
原因
長く座っている。座っている姿勢が悪い。
自転車によく乗る。
出産。
お尻を強打。
ストレス。
便秘。
症状
椅子に座ると痛い、肛門の痛み、肛門の奥の痛み、会陰の痛み、性器の痛み、尾骨、恥骨の痛み、排便痛、残便感、下腹部違和感
慢性的に痛む
陰部神経の支配域は骨盤底筋群なので肛門、性器、泌尿器に関連し、損傷すると尿失禁、便失禁や性機能不全を生じる。
陰部神経痛の施術
骨盤調整により陰部神経が絞扼している所を解放させる。
アクセス波高周波電療(自律神経、患部)
動体療法(脊椎間を開放し神経根を開放)
腹部アプローチ(下垂して固くなっている解す)
仙結節靭帯アプローチ、内閉鎖筋アプローチ
肛門痛は陰部神経圧迫を開放すれば楽になる。あとは筋力低下した筋肉を運動療法で回復させる。
http://aozora-youtsu.com/2022/11/post-315c.html
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