尾骨骨折の症状と治療、日常の注意
尾骨骨折の症状と治療、日常の注意
尾骨骨折(びこつこっせつ)
直接ぶつけたことにより発生。
女性に多い。(体形状)
尾骨骨折の症状
疼痛、圧痛、内出血斑、機能障害
触っても、動いても痛く、くしゃみや咳でもひびく、直接椅子には痛くて座れない、仰向けにも寝れない。内出血が見える。排便障害がある。
症状には個人差がある。
骨折転位が大のものは、直腸を損傷している恐れがあるので、下血があったら注意が必要。
自律神経のバランスを崩すことがある。(下痢、便秘、生理痛、寝付けない、車酔い等)
尾骨骨折の施術治療
「尾骨骨折部の整復」
お尻を打って当院の検査で尾骨部の痛みが確認できたら、
または、整形外科で尾骨骨折と診断されたら、
尾骨骨折部の整復をします。
整復は肛門から指を入れて曲がった尾骨に引っ掛けて後方へ戻す形で整復します。
(指サックをし潤滑剤を使用します。尾骨の長さは人それぞれで、指は4~7cmくらいまでは入れます。)
整復は時間的には数秒くらいです。
整復後、痛みが楽になります。
〇後遺症が気になる方や出産する方、早く痛みをとりたい方は効果的です。
×痔の方、直腸に病気がある方はできません。骨盤調整(仙腸関節、仙骨,尾骨)で行います。
*整形外科ではほとんどが、そのままで経過観察です。
「骨盤調整による施術」
骨盤調整を横臥位(横向き)、腹臥位(うつ伏せ)でする。
骨盤調整は仙腸関節、仙骨、仙尾関節、尾骨、腰仙関節、背骨を調整する。
調整時間は20分くらい。
〇後遺症が気になる方、腰痛がある方、出産する方、痔や直腸に病気がある方は効果的です。
*1か月は仙腸関節、仙骨、仙尾関節、腰仙関節、背骨の調整を週一回~2回、2か月目からこれに尾骨調整が含まれます。
尾骨骨折の経過期間
整復による施術はその場で楽になり、後は様子を見るか、後日骨盤の歪みの調整をおこないます。
一般的には個人差で症状によるが、治癒までは2ヶ月ぐらい。
尾骨骨折の電療
ランダムアクセス波療法(スーパーテクトロン)で患部及び自律神経系に効率良く電気を流す。
尾骨骨折の日常生活の注意
寝るのは、横向き。椅子に座るときは、ドーナツ座布団を使用する。
歩き過ぎたり、走ったり、階段の昇り降り、重い物をもったり、長く座っていたり、運動、セックスは控える。
お風呂は立ってのシャワー。
出産での尾骨の痛み
原因は、仙尾関節に体重をかける生活をしていたことにあります。
出産で尾骨が折れる
妊娠中の体重増加で上半身の重みで仙骨尾骨がつぶされているので、仙尾関節が固くなります。
すると、出産時に骨盤が開いていくのに、尾骨がついていけないということが起こります。
ということで、出産時尾骨は強引に後ろに押されて痛いという構図です。
その際、仙尾関節が固いと、その押された圧を仙尾関節が吸収できないためポキッと骨折することもあります。
これがお産時の骨折の原因です。
お産する時は、尾骨が後ろに動かないと赤ちゃんが出てこられません。
正しい位置に、尾骨があればもちろん何の問題もありません。
骨盤が広がるのに追随して、尾骨も後方に移動すると赤ちゃんは楽にでてくることができます。
ですが、妊婦さんが、それまでの普段の生活で、横座りをしていたり、仙骨尾骨で体重を受け背中を丸めて座って生活していると尾骨が奥の方に突っ込んでいきます。
その位置は、本来の正しい位置ではありません。
尾骨は
重心バランスを取る働きがあると言われます。
尾骨が前にいけばいくほど
背中は後ろに傾きバランスを取ろうとします。
すると、脊柱起立筋が
必要以上に緊張を強いられるため腰背中がパンパンに固くなります。
妊婦さんに限らず
腰背中(脊柱起立筋)があまり固い時は
重心が後ろに来ています。
骨盤の位置を正しい位置に安定させ
尾骨を戻し、姿勢コントロールができるようになれば
一連の辛さからウソのように解放されるでしょう。
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