ばね指:手術しかないと言われた
ばね指
お産後の20代の女性、園芸で働く40代女性、パソコン作業の50代男性、製本作業の60代女性、自転車をよく乗る70代女性、すべて曲げたら戻らない又は自動では戻らなく、医療機関で手術しかないと言われた方も含め、すべての方が良くなりました。期間は症状個人差で異なります。
屈筋腱炎〔弾発指〕
屈筋腱炎〔弾発指(ばね指)〕は滑液に起因するタイプと神経レベルに起因するタイプ、或いは、外傷性の三種類に分類されます。
ばね指は、橈骨神経のレベル低下を背景として、橈側手根伸筋や長母指伸筋など母指伸筋群と橈側手根屈筋や長母指屈筋などの屈筋群が円滑な反射弓を形成できない場合に発症します。
他の屈筋腱炎も同じように伸筋群と屈筋群の反射弓が阻害されたときに発症しますが、
これらは滑液性の疾患が先に現れます。つまり指の腱鞘炎です。
ただ、腱鞘炎との違いは痛みだけでなく、指が曲げづらい、曲げた状態から伸ばしづらい、或いは、曲がってしまった。など指の運動性や形状に滑液特有の顕著な症状が出ることです。
勿論、ばね指も指の運動性に問題があるわけですから、この場合の運動障害は、弾ける感じのもので、滑液性のそれとは違います。
この違いは、
母指は他の指に比べて筋組織が強固に出来ているので、関節への負担が限度を超す前に神経に問題が発生します。
これに対し他の固有指は、筋組織が脆弱なため、指関節に直接負担がかかる仕組みになっていることによります。
それゆえ、腱鞘炎を一旦は経由することになります。
その上、指は代謝も悪く、指が楽なほうへ曲がっていくことになるので、屈筋腱炎と別称します。
ばね指の発症の背景
母指ばね指は、母指を使い過ぎたようなことではまず発症しません。
胸郭での神経圧迫や手根管での橈骨神経圧迫などによる場合が最も多く見られます。
従って、この疾患は、胸郭出口症候群や手根管症候群へ進む可能性がかなりあります。
単純なものでは、肘を屈曲した状態で前腕にジワーッとしたストレスを長期間継続的にかけているような場合に一過性で発症します。
例えば、スーパーで買い物をして荷物を持って帰るときなどがあります。勿論一度や二度では成りませんが、長年の積み重ねに一過性の要因が加わると発症したりします。それに、たまたま長歩きした時などが危険です。
この場合、脇を閉めて手を背屈状態にしていると問題は起きないのですが、殆どの女性は脇を開いて手を真っ直ぐに持っています。
これは、発症の引き金として結構あります。
他の固有指のばね指は、バレーボールやボーリングなどのスポーツ障害か、胸郭出口での神経圧迫、手根管での神経圧迫などによる神経レベルの低下のため、本来なんでもない程度の作業や運動がオーバーワークとして積み重なり、最初に指の腱鞘炎を発症させ、次に二次障害として本格発症させます。
母指ばね指などでの胸郭出口症候群や手根管症候群などによる神経性の場合は、短母指外転筋や短母指屈筋に萎縮が見られるのが特徴です。
ばね指の施術のポイント
母指ばね指は母指伸筋群と母指屈筋群の連携を回復させ、更に、橈骨神経のレベルを回復させねばなりません。
まず母指伸筋群と母指屈筋群の連携回復ですが、ポイントは二箇所、母指と前腕屈筋群です。
とりわけ重要なのは、前腕屈筋群の賦活で、鍵は前腕屈筋群と言う事になります。
他方、神経整合を考えた場合でも部位末梢で見るとやはり同様で、三群有髄神経は全て前腕部に筋支配を置いています。
しかし、胸郭出口等に問題がある場合では胸郭出口症候群の施術も併用する必要が生じ、また、手根管症候群も同様です。
他の固有指のばね指もやはり前腕部が最も重要な施術ポイントです。
神経学的にも同様ですが、滑液の視点から見ると指関節のショックアブソーバーは前腕部の筋群です。また運動性としても同様です。
*屈筋腱炎はいずれのタイプも、筋皮神経、正中神経、尺骨神経、橈骨神経の前枝にバランスよく施術エッセンスが届く必要があります。当然、筋も同様です。したがって、アプローチ時の部位角度やポジショニングがとりわけ重要になります。
屈筋腱膜の癒着解放と手根骨、手指骨の可動域回復。
http://aozora-youtsu.com/2023/11/post-0589.html
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