口内炎/健康状態のバロメーター/一般医療ニュース/あおぞら整骨院
口内炎/健康のバロメーター/一般医療ニュース(m3.comより)/あおぞら整骨院
全身の健康状態のバロメーター 口内炎/1 あなたの処方箋/63
2011年1月10日 提供:毎日新聞社
あなたの処方箋:/63 口内炎/1 全身の健康状態のバロメーター
口内炎が痛くて食事も満足にできないなどの経験のある人は多いだろう。激しい痛みの割には1週間程度で治るものが大半だが、舌がんなど深刻な病気が隠れていることもある。
口内炎は、口の中の粘膜の炎
症一般を指す言葉で、症状や原因はさまざまだ。主な症状には、潰瘍・びらん(浅い潰瘍)▽水疱(すいほう)(水ぶくれ)▽紅斑(盛り上がらずに赤くなっているもの)▽白斑▽血腫--などがある。
口内炎で多くの人が想像する状態は「アフタ」と呼ばれ、浅い潰瘍の一種だ。多くは直径1~2センチ未満で、口の粘膜の表面の細胞がなくなって中心が白っぽく見える。その周辺は炎症が起こって赤い。食べ物などが患部に触れると、灼熱(しゃくねつ)感と呼ばれる激痛が走る。
山根源之・東京歯科大教授(歯科・口腔(こうくう)外科)によると、口の中は、話したり食べ物を処理する役割を担うためとても柔軟にできている。ほおの内側の粘膜の厚さは0・5ミリ程度。抗菌物質を含んだ唾液に覆われているうえ、表面に近い場所に毛細血管がたくさんあり、栄養分が頻繁に供給されるので、体の他の部位より傷は治りやすい。
一方、目や鼻の粘膜と同じく非常にデリケートで、ウイルスに感染したり、全身に異常があるとすぐ影響が出る。高齢者や免疫力の低下した人は、カビの一種のカンジダが原因で、口の中に白いこけのようなものができることがある(口腔カンジダ症)。風邪をひいたり疲労がたまるとアフタができやすい人もいる。山根さんは「口の中の症状は全身状態のバロメーター。口内炎ができたら、体のほかの場所に異常はないか、偏った食生活をしていなかったかなど、健康状態を見直すことが重要だ」と話す。
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■口内炎の主な症状と病名
◇潰瘍、びらん
再発性アフタ、ベーチェット病、ヘルペス性口内炎、口腔カンジダ症
◇水疱
ヘルペス性口内炎、手足口病、帯状疱疹(ほうしん)、アレルギー性口内炎、薬疹
◇紅斑
前がん病変(がんになる可能性のある状態)の紅板症、アレルギー性口内炎、膠原(こうげん)病
◇白斑
前がん病変の白板症、ニコチン性口内炎、口腔カンジダ症
単発の浅い潰瘍、うがいと薬で対応 口内炎/2 あなたの処方箋/64
2011年1月11日 提供:毎日新聞社
あなたの処方箋:/64 口内炎/2 単発の浅い潰瘍、うがいと薬で対応
アフタ(浅い潰瘍)が単発的にできる口内炎(孤立性アフタ)の多くは原因が不明で、確立された予防法はない。山村幸江・東京女子医科大講師(耳鼻咽喉(いんこう)科)によると、孤立性アフタの多くは、何も治療をしなくても、1週間から10日程度で治る。ただし、数日間は舌や食べ物などが患部に当たると強い痛みがある。自分でできるケアは「アフタのある場所をできるだけ刺激しないことと、口の中を清潔にすること」(山村さん)。しみて歯磨きができないときは、うがいだけでもする。汚れを洗い流すことが目的なので、必ずしもうがい薬を使う必要はない。うがい薬や冷たい水道水がしみる場合は、ぬるま湯を使う。
併せて、市販のアフタ用の軟膏(なんこう)や貼り薬を使い、炎症を抑えるとともに、アフタ表面を保護して食べ物などをしみにくくする。うがいなどで患部を清潔にしたうえで、毎食後と寝る前に綿棒を使って塗るといい。
山村さんは「2週間程度たっても症状が改善しないと、医療機関を受診した方がいい」と話す。虫歯治療のかぶせ物などが常時炎症部分に当たり治りにくくなっている場合もある。医療機関では軟膏、口の中に噴霧するタイプのステロイド薬、重症の場合は痛み止めの飲み薬が処方されることもある。
決まった場所ではなく、あちこちに頻繁にアフタができる人は全身の病気も疑われるが、「アフタの多発」というだけで、明確な診断がつかないことも多い。だが、例えば、睡眠が十分に取れないとき、女性の場合は生理周期によって決まった時期にできる人もいる。発症しやすい状況を確認しておくと、生活習慣の改善によって予防につながる可能性がある。
[あおぞら整骨院]
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