痛風/尿酸値に注意/一般医療ニュース
尿酸値高いと発症の恐れ 痛風/3 あなたの処方箋/80
2011年2月2日 提供:毎日新聞社
あなたの処方箋:/80 痛風/3 尿酸値高いと発症の恐れ
日本痛風・核酸代謝学会は、血液中の尿酸濃度(血清尿酸値)の基準値を血液1デシリットル当たり7・0ミリグラムと定めている。それを超えると高尿酸血症と診断される。尿酸が溶け切れずに結晶化する恐れがある状態で、痛風発症のリスクが高まるとされる。
同学会の高尿酸血症の治療ガイドラインによると、目安として尿酸値が7・0ミリグラムを超えたら生活習慣の改善を指導し、9・0ミリグラム以上なら尿酸値を下げる薬物治療などを実施する。谷口敦夫・東京女子医科大付属膠原(こうげん)病リウマチ痛風センター教授は「健康診断や人間ドックで尿酸値が高い場合は、医療機関で詳しい血液検査や尿検査を受けた方がいい」とアドバイスする。
痛風の発作が起こった場合は、外反母趾(ぼし)や関節リウマチなど、足などに腫れや痛みが出る他の病気と見分ける必要がある。外反母趾は靴や運動の影響により足の親指の付け根が外側に突き出て、関節が赤く腫れる。痛風と間違えやすいが、医療機関で血清尿酸値を測ったり、関節液検査で尿酸の結晶があるかを調べれば判別できる。ただ、「痛風の発作時やその直後は、ホルモンバランスの変化などにより尿酸値が正常の範囲まで低下する場合があり、注意が必要だ」(谷口教授)という。
また、痛風は片足の親指の付け根など1カ所が突然赤く腫れて激しく痛むのに対し、関節リウマチは痛みが多くの関節で起こり、じわじわと強まっていくケースが多い。発症者に女性が多いのも特徴だ。=つづく
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■医師が使う痛風の診断基準
(1)発症から1日以内に症状がピークに達する
(2)以前にも同じような症状があった
(3)一つの関節だけに症状がある
(4)関節が赤くなる
(5)関節が腫れる
(6)足の親指の付け根の関節に激痛、腫れがある
(7)片足の親指の付け根の関節に炎症がある
(8)片足の足首の関節に炎症がある
(9)血液検査で尿酸値が高い
※(1)~(9)のうち六つ以上当てはまれば、痛風の可能性が95%(痛風財団のホームページから抜粋)
(m3.comより)
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